代理婚活が誕生した理由~シビアな結婚事情


代理婚活は書いて字の通り、結婚適年齢のご子息、ご令嬢に変わって親が婚活をすることを言います。本来であれば、当人が婚活し、結婚相手を見つけてくるのが理想ですが、なかなかそうはいかないシビアな結婚事情があるのです。

代理婚活が誕生した理由

団塊の世代が結婚した1970年までは、仲人制度により男女共に結婚適年齢となれば結婚するのが「当たり前」とされた時代でした。そのためこの時の「生涯未婚率(50歳時の未婚割合)」は5%にも満たない数値でしたが、1990年代から急激に上昇し始め、2015年時点では男性で約23%、女性で約14%、2040年時点では男性は3割を超えるだろう、と言われています。
つまりこのまま何もしなければ、一生独身で人生を終える可能性が高くなる、ということなのです。
そこで、子どもの将来を案じた親御様が代わりに婚活をされる「代理婚活」が誕生したというわけです。

適年齢男女の結婚願望の低さ

未婚率の上昇には、大きくは昔のような結婚をお世話する方がいなくなったため、自力でお相手探しをしなければならなくなったこと、「結婚」に対しての価値観の変化などがあげられます。
加えて、終身雇用制度が崩壊し、多様な働き方が選択できるようになった分、働けば自然と給与が上がるといった期待感はもてなくなりました。
将来に希望がもてないのですから、生活をするのに手いっぱいで結婚という考えにならないのは当然のことでしょう。

自然に結婚願望がわくように誘導することが大切

結婚願望が低いという点については、上記のような社会的要因の他に、本人が恋愛以外の仕事やプライベートで充実しているとか、対人コミュニケーションが苦手で、そもそも人付き合いが苦手と言うように、お子様ごとの事情があります。
そのため、ただ親御様が「結婚しなさい」と言ったところで根本的な所が解決しない限り、「結婚しよう!」と言う気持ちにはならないでしょう。
代理婚活というサービスをご利用になる前に、一度お子様とじっくり将来について話合いをする時間を作って、お子様がどのようなことで悩み、将来はどうしていきたい、と思っているのか、
ということを聞いてみることをおススメします。
まずは、本人の結婚に対しての希望がわくように誘導し、フォローすることが大切でしょう。